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理事長所信
Chairman's Message
「共創前進」~想いを重ね、未来を拓く~
一般社団法人 岩国青年会議所 2026年度 第71代理事長 金子紘子
2026年度理事長 金子紘子

はじめに

 青年会議所は、青年が社会により良い変化をもたらすためにリーダーシップを育む場です。活動を通じて成長し、地域を牽引することで、私たちの暮らすまちの発展に寄与することを目指しています。リーダーとは単に統率する人ではなく、課題解決や目標達成に向けて自ら行動し、仲間と共に歩む存在です。これまで多くの諸先輩方が、地域の課題に向き合い、困難な状況にあっても「行動しなければ何も変わらない」という想いで挑戦を続け、多くの優れた人材を輩出してこられました。その姿勢は結果だけを求めるのではなく、現実を見据え課題を正しく認識し、解決に向け仲間と研鑽を重ねるものでした。こうした姿こそリーダーシップであり、共感と信頼を得ながら周囲を巻き込む力であると考えます。
 青年会議所の使命は「より良い変化をもたらす運動を起こすこと」であり、その歴史は大きな事業の成功や逆境の克服の連続でした。諸先輩方は今、地域の中核で活躍されています。青年会議所は、誰も成し得ないことに挑戦し、変革の起点となる人材を育成する場所であると考えます。リーダーシップ・フォロワーシップ・パートナーシップを実践し、仲間と共に成長し、地域社会の発展に全力で貢献してまいります。

共創前進

 今年度のスローガンは「共創前進」といたしました。この言葉に込めた思いは、私たち青年会議所が地域社会と共に力を合わせ、前進していこうという強い決意です。私たちの活動が、単なる個々の努力の積み重ねではなく、地域の人々、企業、行政とも協力し合いながら進んでいくことで、さらに大きな力を発揮します。
 多様な世代、多様な視点を掛け合わせることで、一つの団体だけでは解決できなかった地域の課題に対しても、より具体的かつ持続可能な答えを見つけることができるのではないいかと考えます。そして、ただ前に進むということではなく、議論を恐れず、失敗を恐れず、常に一歩先を見据えた挑戦を続けていきます。時には新しい手法や発想で、確実に目標達成へ向かって進み続けることで地域に開かれた活動を展開し、その活動をもって力強く前進する。この「共創前進」という道筋こそが、岩国青年会議所が地域社会からの共感と信頼を広げ、次世代に希望あふれる未来を繋ぐための原動力となります。

組織の円滑な運営と拡大活動の実施

 組織の運営を支え、会を円滑に運営するためには、共に活動する仲間とよりよい活動ができる組織運営が最も重要な役割を果たします。
 例会運営のブラッシュアップも重要な役割の一つです。例会は、会員が集まり意見交換を行う大切な場です。その運営がスムーズで、会員が参加したいと感じるような魅力的な内容であることが求められます。総務拡大委員会では、例会の質を高め、会員が積極的に参加しやすい環境作りに取り組みます。具体的には、議事進行の改善だけではなく、会員同士が学び合い、成長できる場を提供するための工夫を重ねていきます。
 そして、会員拡大は青年会議所の将来を左右する重要な鍵です。ひとりでも多くの会員を増やすには、地域で活躍する若い力や、地域貢献を志す人々に対して、青年会議所の魅力を発信していくことが欠かせません。さまざまな事業を通じて活動内容や理念を広く知ってもらい、地域の人々から共感を得られるような取り組みを強化します。特に、次世代のリーダーを発掘し、若手ビジネスパーソンの参加を促すことは、社会の課題を解決し青年会議所の事業を通して地域の活性化につなげる重要な使命です。地域に新しい仲間を迎えることで、組織の多様性と活力が一層高まり、活動の幅も広がっていきます。そして、私たちが共に運動できる仲間を増やすことこそが、青年会議所の未来を築き、より良い社会を実現するための重要な任務のひとつです。

戦略的なプロモーション活動の実施

 岩国青年会議所を広く知ってもらい、地域社会により良い変化をもたらすためには、プロモーション、すなわち「行動を促すこと」が重要です。これまで私たちは多様な広報活動を展開しながら事業や活動を広く発信してきましたが、今年度はその一歩先を見据えた取り組みを進めていきます。単に活動内容を伝えるだけでなく、同世代の若者たちが「自分も一緒に参加したい」と感じられるような魅力ある事業を実施することに重点を置きます。具体的には、20歳から30歳代の世代をターゲットとし、青年会議所の活動を通じて得られるリーダーシップやマネジメントスキルなどを学べる事業を実施します。参加したい、一緒に活動したいと思わせる仕組みづくりが私たち会員はもちろん、新たな会員へのスキルアップの機会となります。これにより、地域の若者が自己成長の機会を得られるとともに、次世代を担うリーダーとして必要な素養を育むことを目指し、参加者にとって実践的かつ有益な学びを提供します。こうした学びの場は、若者にとって新たな挑戦への第一歩となり、青年会議所の活動に関心を持つ大きなきっかけになるのではないでしょうか。加えて、これまでと同様にSNSやWebサイト、動画コンテンツを駆使し、事業報告やイベントの告知などを行うことで、より多くの人々に岩国青年会議所の魅力を届け、地域全体での認知度を高めます。これらの取り組みを通じて、青年会議所の活動がより一層地域に根付き、共感と信頼を広げていけると確信しています。

地域の絆を一つにする事業の実施

 この事業は、地域内のさまざまな人々、特に学生が主体となり、地域の企業や団体と共に手を取り合い、互いに理解を深め、連携を強化することを目的としています。私たちが目指すのは、地域内の垣根を取り払い、すべての人々が一丸となって地域の未来を築いていけるような土壌を作ることです。
 学生が考え、実践し、新たな日米交流を創出するイベントとして今年度も引き続き実施します。
 私たちが行うすべての活動の根底にある「共創」の精神を象徴するものでもあります。一人一人が主体的に関わり、協力することで、新しい価値を生み出し、地域をさらに良くする力を育てていきます。私たち青年会議所が先頭に立ち、この取り組みを広げ、地域社会の絆を深めていくことが、私たちの最大の使命であると考えています。

おわりに

 青年会議所に所属する会員は、20歳から40歳という年齢制限があります。働き盛りの世代でもありますが、家庭の時間も大切にし、この青年会議所以外にも地域のコミュニティに所属し、活動している会員も多くいます。また、プライベートの時間も充実させたいでしょう。では、なぜ青年会議所の会員は20歳から40歳という年齢制限があるのか。働き盛りで、現場の最前線に立っている人間だからこそ、現場の課題が見えます。私たちは当事者です。働く立場であるからこそ、地域コミュニティを担う世代であるからこそ、地域や教育の課題が見えてきます。青年会議所でなければできないことは何か、青年会議所だからできることは何か、それを会員一人ひとりが強く認識することで、共に大きな運動を作っていけるはずです。
 だからこそ、私たちがその先頭に立ち、自ら動き、地域の人々と力を合わせて、「岩国の未来」を創り出していく必要があるのです。青年会議所の活動は、目の前の課題を解決するだけのものではありません。
 それは、次の世代が希望を持てる社会を築くための、未来への投資であり、自己成長の場であり、仲間と共に挑む舞台です。
 メンバー、一人ひとりの個性と情熱を尊重しながら、共に歩み、共に挑戦し、共に笑える一年にしていきたいと心から願っています。地域のために、仲間のために、そして自分自身の未来のために、共に手を取り合いながら前進していきます。

新しい場所、新しい可能性。
革新と共感を通じて、新たな未来を切り拓こう。

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